メッセージ
人は皆、苦労を厭い、面倒なことを避け、自分中心に生きようとする傾向がある。しかし、人間らしく、よりよく生きるということは、このような自然的傾向と戦うことである。
例えば、ある仕事を任せられたとして、それが面倒だと思ってしまうと、その時点で人生はつまらないものになってしまう。どのような仕事をする時にも、どういう思いで仕事に取り組むか、という事が大切である。
必ずしもその仕事が自分のやりたい仕事ではなかったとしても、自分に謙虚になり、その仕事に思いを込めて行って欲しい。この世に”雑用”という名の用はない。用を雑にした時に生まれるのだから。
日常生活において「何故こんなに雑用ばかり多いのか」と思う瞬間が確かにある。しかし、これは自分の心の持ち方、つまり捉え方次第であるということではないか。人は、人生の中で様々なつまずきがある。しかし、そのつまずきのおかげで気づくものがある。
その時、何事も失敗を恐れず、勇気をもってチャレンジする、それが、例え失敗に終わったとしても、得るものはある、と思うと良い。
つまり、苦しみから逃れるのではなく、それをバネに出来れば、毎日がもっと輝いて見える。
神は、力に余るような試練を与えない。だから、信頼して歩み続けよう。
そんな私たちは、生活する中で数々の困難に出会うが、その困難を避けて通ろうとすると、不思議なことに、また同じ困難に遭遇することがしばしばある。これは避けては通れない試練なのだから。